大学入試問題 数学

【共通テスト2022数学は超難化】難化しすぎた科目は試験として適さないと思うわけ

皆様こんにちはしおさいです。

今回は久しぶりに数学部屋の更新をしたいと思います。

題材は共通テストについて

今年の共通テストは非常に平均点が下がったことが話題になりましたね。

いろいろな言説がありますが
実際に自分も(これほどではないが)形式変化に振り回された元受験生として
語っていきたいと思っています。

この記事を読むとわかること

・今年の共通テスト数学の状況

問題は下記(東進のHPに飛びます)
共通テスト解答速報2022|予備校の東進 (toshin.com)

平均点の低下の内容の記事はこちら(時事通信のネットニュースに飛びます)
「数I・A」平均37点=7科目で過去最低―共通テスト (msn.com)

今年の共通テストは何が違ったのか

今年の共通テストは以前のセンターと違った点は
下記三点だったと思っています。

どの点もプレッシャーのかかる試験で初めて目にする受験生にとっては
しんどいものだったでしょう。

今回の試験の特異なポイント

・問題文が異常に長い
・題材は身近に思えたのになんか非現実的な設定(特に数列)
・問題文が長くなった割にあまり減っているようには見えない問題量

 

問題文が異常に長い

例えば数学Ⅱ・Bの大問1などは二つの求め方をさせています。

それ自体はよくある問題と思っていいでしょうが
なぜか二人の会話形式で進んでいきます。

実は都立高の問題では割とある形式なのですが
面食らった方もいるのではないでしょうか。

ただでさえ時間がない試験なので
余計な情報を入れ込んで時間を削られるのは精神衛生上非常に悪そう
というのが私の感想です。

ここを乗り越えられるかどうかで数学の実力が測れるのであればいいのですが、、

題材が身近のように見えてなんだか非現実的な問題

これも数学Ⅱ・Bで第三問です。

なぜか自転車が歩行者と家の間を往復し
出会うと一分間制止する。

これを繰り返すとき

自宅につく時間を数列として求めるなどの問題です。

現実に即していそうでそんなことある?という問題でした。

非現実ポイント

・なんで自宅と進む人の間を往復するのか
・なぜ二人はあった時に一分間制止するのか

変に現実味を持たせたことで受験生も混乱したんじゃないだろうか
という感想です。

問題文が長くなった割にあまり減っているようには見えない問題量

これはいたってシンプル。

前回センター試験も実に時間が足りないタイプの試験でした。

それなのに今回は文章量を足し
なおかつ問題量を大きく減らすことはありませんでした。

受験生が混乱したのも無理はないでしょう。

以上の三点が、今年の低平均点を生みだした要因と考えています。

何が問題なのか

皆様
よくテストが難しいとき先生が
みんなできないから気にするなっていうんだけど
難しいと何か問題あるの?
おおむね間違ってないんだけど
難しすぎてあまりに点数差がつかないと問題が起こるんだ。。
しおさい

一般的にはテストは平均点が低いほどもともとその科目が苦手だった人に有利に働きます。

極端ですが数学が嫌いで嫌いでいつも0点の人がいたとします。

例えば数学の平均点が40点とすると
平均的な受験生とのディスアドバンテージが40点しかなくなってしまうんです。

その教科が選抜試験としての機能を果たしにくくなる
と言い換えることができると思います。

数学は理系であれば必ずと言っていいほど使います。

それが選抜に機能しないとなると非常に問題ではないでしょうか。

受験生へのエール

よく、本質的に数学ができる人にとっては問題ない試験だった
等様々な言説が毎年飛び交います。

しかし個人的には

その場で
プレッシャーがかかる中で
この新形式に触れた受験生の中にしか
真実はないと思っています。

しおさい
他の場所でコーヒー飲みながら
計算ミスしてもリスクが大きいわけでもない
そんな外野の僕たちがどう頑張っても
その場のプレッシャーは推し量れないんだ。

今までの努力が間違っていたのかと悩む受験生もいるかもしれない。
今後また何かの科目が難しくなって同じような思いをする受験生が出るかもしれない。

そんな人に少しでも届いてほしいと思い、筆を執りました。

最後に言いたいことは

どうか、今まで頑張ってきたのに
この試験のせいでペースを崩さないでほしい。

自分でもなんだか受験生のことを思うといたたまれなくて
とりとめのない文章になってしまいました。

力になるかはわかりませんが

今回の試験。本当に難しかったぞ。
君の努力は、きっと間違ってないぞ。

以上。以前形式変化に振り回されたセンター試験受験生の話でした。

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